江東区・雨漏りで傷んだ天井の修理費用|止水→乾燥→天井復旧の順番

雨漏りで崩れた4階天井の施工前とクロス仕上げ後の比較

江東区の4階建てビルで、雨漏りによって傷んだ4階の天井と壁を直しました。原因は屋上のウレタン防水の劣化です。屋上の防水をやり直して雨を止め、天井裏を乾かしてから、防カビ処理と天井・壁の復旧まで一貫して行っています。

天井のシミや崩れは室内の問題に見えますが、原因はその上にあります。天井だけを張り替えても、雨の入り口が直っていなければ、また同じところから染みてきます。今回は「止める → 乾かす → 直す」の順番で進めました。

目次

ご相談内容

「4階の天井に雨染みが広がり、とうとう天井が崩れてきた」というご相談でした。

雨漏りで黒く染みて天井材がはがれ落ちた4階の天井
ご相談時の4階天井。雨染みが黒く広がり、天井材がはがれ落ちていました
既存ウレタン防水の膨れと滞水
ドレンまわりの既存ウレタン防水。膨れて水が溜まっていました
排水口廻りに堆積した泥と苔
排水口まわりには泥と苔が溜まっていました

伺ったときには、天井一面に黒い染みが広がり、天井材がはがれて垂れ下がっていました。染みは天井だけでなく、部屋の角から壁にも伝っています。

4階の真上は屋上です。上がって確認すると、既存のウレタン防水が劣化して、防水層に浮きや膨れが出ていました。浮いた防水層の下に雨水がまわり、そこから4階の天井へ漏れていたと判断しました。

施工前の屋上 既存のウレタン防水にひび割れと汚れが出ている
施工前の屋上。既存のウレタン防水にひび割れや汚れが目立ちます

雨漏りで天井が傷んだときの直し方

天井にシミが出ると、まず天井をきれいにしたくなるものです。ただ、天井だけ張り替えても、雨の入り口が直っていなければ、次の大雨で新しいボードやクロスがまた濡れてしまいます。また、表面のクロスやボードだけ張り替えても、その裏の下地が腐っていれば再発します。

雨漏りで天井が傷んだときは、次の順番で直します。

  1. 止める:雨の入り口(今回は屋上の防水層)を直し、これ以上水が入らないようにする
  2. 乾かす:天井を開けて濡れた下地を乾かし、雨の日に漏水が止まったことを確かめる
  3. 直す:カビを処理してから、下地・ボード・クロスを張り直す

濡れたまま天井を閉じてしまうと、中に湿気がこもって、カビや下地の傷みが進みます。天井の復旧を最後に回すのはそのためです。

屋上防水工事

まず、雨の入り口である屋上から工事しました。面積は約53㎡です。傷んだ既存のウレタン防水を撤去して下地を整え、新しい防水層をつくり直しています。

屋上の傷んだ既存防水層をはがして撤去する作業
傷んだ既存の防水層をはがして撤去します
既存ウレタン防水を撤去した後のALC下地
既存のウレタン防水を撤去した後のALC下地

今回は、場所によって工法を使い分けました。

  • 通気緩衝工法(屋上の平場・ペントハウスの屋根):下地の上にQVシートを敷いてからウレタンを塗る工法です。雨漏りしていた建物は下地に水分が残っていることが多く、そのまま密着させて塗ると、水分が水蒸気になって防水層を押し上げ、膨れの原因になります。シートの下を通して水蒸気を逃がし、脱気筒(2基)から外へ抜きます
  • 密着工法(立上り・物置台の下):下地に直接ウレタンを塗る工法です。物置台は動かせず、下の既存防水層の状態を確認できないため、物置台の下は保証の対象外としています
屋上に通気緩衝工法のQVシートを敷き脱気筒を立てたところ
通気緩衝工法のQVシートを敷いたところ。中央に立っているのが脱気筒です

工程は次のとおりです。

  1. 高圧洗浄で汚れ・苔を落とす
  2. 既存のウレタン防水の撤去、下地調整
  3. QVシートの敷設(通気緩衝工法の部分)、脱気筒の取り付け
  4. ウレタン防水材を2層塗り重ねる
  5. トップコートで仕上げ
屋上にウレタン防水材を流して塗り広げる作業
ウレタン防水材を流して塗り広げます

あわせて、排水口には改修用ドレンを差し込み、新しい防水層と一体にしました。屋上のフェンスは支柱の根元が雨水の入り口になりやすいため、支柱の根元にステムガード(止水材)を注入しています。

屋上のウレタン防水 施工前と施工後の比較
屋上の施工前と施工後

天井を開けてわかったこと

崩れた天井を撤去して、中の状態を確認しました。天井の上は、鉄骨の梁(H鋼)と、その上に載るALCパネル(軽量気泡コンクリートの板)の下面です。ALCの下面には雨水が伝った染みが残っていました。部屋の角の、壁のコーナー部分にも傷みが出ていました。

天井を開けた内部 鉄骨の梁とALCパネルの下面
天井を開けた内部。鉄骨の梁(H鋼)と、ALCパネルの下面が見えています

ここですぐに天井をふさがず、開けたまましばらく置いて下地を乾かしました。その間に雨の日を迎え、天井裏に水が落ちてこないこと、つまり屋上の工事で漏水が止まったことを確かめてから、復旧に入っています。

防カビ処理と天井復旧

下地が乾いたところで、防カビ処理を行いました。ここは当社の職人が施工しています。

ALCパネルの下面に、KSクリーナーを塗ってカビを落とし、そのうえで防カビ剤のカビアタックを塗っています。防カビ処理をしたのはALCの下面のみです。鉄骨の梁(H鋼)は、ケレン(錆や汚れを削り落とす下地処理)をしてから錆止めを塗りました。

天井裏のALCパネル下面に防カビ剤をローラーで塗る作業
ALCパネルの下面に防カビ剤を塗っているところ

天井の下地は、もとは木下地でしたが、雨漏りで腐っていました。腐った木下地は残さず撤去し、木のように腐ることのない軽量鉄骨(軽鉄)下地に組み替えています。そのうえで石膏ボードを張り、クロスで仕上げました。

組み直した天井下地に石膏ボードを張った4階の天井
天井に石膏ボードを張ったところ。このあとクロスで仕上げます
雨漏りで崩れた4階天井の施工前・石膏ボード張り・クロス仕上げ後の比較
4階天井。施工前 → 石膏ボード張り → 施工後

傷んでいた壁も、同じくクロスまで復旧しています。天井の下地・ボード・クロスは、内装の協力会社と連携して施工しました。屋上の止水から室内の復旧まで、窓口は当社ひとつで進めています。

雨漏りで傷んだ4階の壁 施工前とクロス張り替え後の比較
4階の壁と天井の施工前と施工後

費用の内訳

今回の費用の内訳です(税込・概算)。

工事内容費用(税込)
天井の復旧防カビ処理、天井の下地・石膏ボード・クロス、壁の復旧約53万円
屋上防水既存撤去、ウレタン防水(通気緩衝工法・密着工法/約53㎡)、改修用ドレン、脱気筒、ステムガード約69万円
合計約122万円

天井の復旧費用は、傷んだ範囲の広さや下地の状態で大きく変わります。屋上防水も、面積や既存の防水層の状態、撤去が必要かどうかで変わります。実際の金額は、現地を確認してからお見積りします。

工期と保証

工期は2026年8月下旬〜9月上旬です。屋上の防水工事が4日程度、そのあと天井裏の乾燥と経過観察の期間をとり、天井・壁の復旧が2日程度でした。

保証は、屋上の通気緩衝工法の部分が10年、立上りなど密着工法の部分が7年です。ウレタン防水の表面を守るトップコートは、5年を目安に塗り替えをおすすめしています。

天井のシミや崩れでお困りの方は、天井だけでなく、その上の屋上やベランダも一緒に見させてください。雨漏り修理の流れや費用の目安は、雨漏り修理のページにもまとめています。

丸山防水工業は江東区の防水専門店です。江東区・墨田区・江戸川区を中心に、防水工事は自社の職人が施工しています。雨漏りのご相談は、お気軽にお問い合わせください。現地の確認にスピード対応いたします。

防水・外壁改修工事は、適切な工法と確かな施工技術によって、建物の寿命を大きく延ばすことができます。有限会社丸山防水工業は、創業以来60年以上にわたり防水工事を専門に手がけてきた自社職人が、責任を持って施工いたします。

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東京都 江東区・墨田区・江戸川区 を中心に、関東全域に対応しております。

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